木造住宅用制振装置 L220

「耐震」をより長持ちさせる技術

揺れが大きくなった・・・。
それは建物の損傷が始まるとき。
evoltzL220は建物の構造部分が損傷するまえに衝撃を和らげることにより、応力(局所)集中を軽減、末永く安心した暮らしをご提供します。

l220

未来を予想させる最先端の制振装置

ドイツ×日本の最高峰の技術を結集して生み出した次なる制振装置が、「evoltzL220」です。「地震による衝撃を回避するには、空にでも飛び立つしかない」・・・私たちはそんな常識を覆すべく、空への飛翔に匹敵するほど確実な制振性能を追求しました。地震事態を制御することは確かに不可能ですが、建物に伝わる衝撃エネルギーを吸収することは可能です。この信念に基づいて研究開発を重ね、揺れを感じるその前に揺れを吸収する性能を実現。驚異的なダイナミズムと敏捷性で未来の衝撃をも回避し、皆様に最高のレベルの安心をお届けします。

「最適配置」「最大効果」

現象を正確に把握するため様々な数値を把握を計測し、効果を考察。そこからまた新たな課題を見出していく。それを気の遠くなるほど繰り返すのが製品開発の仕事です。制振装置の性能のみを高めても、地震から家族や建物を守ることはできません。これまでに得た膨大なデータから建物の構造全体との関係性を検証し、「最適配置」と「最大効果」を発揮することができます。

超バイリニア特性

オンリーワンの技術で特許取得

わずか1ミリの揺れから確実に働く「超バイリニア特性」

バイリニア特性とは、制振装置がエネルギーを吸収する「減衰力」の増大に伴って、躯体を傷めることのないように考えた特性。
evoltzL220はこの特性をさらに進化させ「超バイリニア特性」を実現しました。

※1 3mの柱の先端(柱頭部)の揺れ幅が約1mm生じた時点のこと。(架構実験の結果に基づいた計算値です)

比べてください。どちらも「制振装置」です。

揺れが大きくなった時に効き始める。

揺れはじめの瞬間に性能を発揮する。

「耐震」をより長持ちさせる技術

揺れが大きくなった・・・
それは建物の損傷が始まるとき。evoltz L220は建物の構造部材が損傷する前に衝撃を和らげることにより、応力(局所)集中を軽減、末永く安心した暮らしを提供します。

「小さな振動」から「大きな揺れ」まで瞬時に効きます。

evoltz L220が地震のエネルギーを吸収し、躯体の変形を抑えることで、構造部材へのダメージを低減します。

evoltz L220は木造住宅の新築、リフォーム、耐震改修にも対応。

2階建ての場合、1階の柱の部分に設置。

高耐久を裏付ける各種性能試験

100万回の耐久試験

何度もくる余震、繰り返しの作動でも性能低下がなく、振動エネルギーを何度でも吸収します。

様々な環境を想定した温度試験

四季のある日本でも、真夏や氷点下の壁の中では過酷な状況。使用環境温度領域(-20℃~80℃)

l220

  • わずか1ミリの揺れから確実に動きます。
  • 部材が損傷する前に衝撃を和らげます。
  • 全ての製品にシリアルナンバーを付与し、どの製品が、いつ・どこで出荷されたかを確実に追跡できます。

「速く・強く・効く」ことが、住宅にとって大切な理由!

住宅にとって15mmの傾きが生命線

evoltz L220は木造住宅用制振装置として驚異的なダイナミズムと俊敏性を発揮し、地震の揺れを感じるまえに、
揺れを吸収することを可能にしました。

3mの柱の柱頭の揺れ 揺れのきさ
(rad:ラジアン)
建物への影響 建物へのダメージ
約100mm 1/30rad 倒壊の危険性がある
約33mm 1/90rad 筋かいを破損する危険性がある

約25mm

1/120rad プラスターボードの強さ(耐久)が下がり始める
約3mm 1/1000rad 揺れを感じ始める

微小変形領域でのエネルギー吸収量をさらに増強し、地震の衝撃による建物の構造部分の損傷が始まる前に防ぎます。
1/200

緻密な解析と構造設計に基づいた、根拠のある配置検討を一棟毎に実施

evoltzL220は全棟実施する構造計算をもとに、必要本数、最適な配置箇所を算出します。
新築は勿論のこと、リフォーム案件にも対応が可能です。更なる精度アップを目指した、時刻歴応答解析による検証もまもなく導入予定です。たとえ一棟、1本たりとも妥協しないその取り組みにより、皆様に安心・安全をお届けしています。現場からの施工に関する問い合わせに関しても、迅速な対応により、施工面でも高いご評価をいただいております。

l220

1.テクニカルブレース
モータースポーツにおけるマフラーの技術を転用し、「薄・軽・強」を実現。テクニカルブレースと一体化したevoltzhは更なる高効率・高性能を発揮。高い強度と耐久性により、大きな地震からその後に来る無数の余震に対してもしっかりと揺れを吸収。住宅の構造部分の傷みを最小限にとどめます。

2.ガス室
不活性の高圧ガスを封入することで、作動が安定し、耐久性能は飛躍的に向上。※「ド・カルボン式」と呼ばれ、世界で初めて実用化したのがビルシュタイン社。

3.フリースピトン
気液分離(ガスとオイルを分離)してガス分がオイル内に溶け込むのを防ぎます。

4.オイル
オイルは経年劣化させないよう、外気に一切触れない構造となっています。

5.オイル室
大容量の油量。油圧式制振装置は振動を熱エネルギーに変える熱交換器。油量が多いと発熱しても油脂の温度上昇(変化)は小さく抑えられ、油脂やオイルシールの劣化を防ぎます。

6.ピストン
特殊形状のピストンを採用し、制振性能に最適なバイリニア特性の減衰力を発生します。

7.オイルシール
油圧式制振装置はオイル群れが命とりになります。多くの油圧式制振装置は自動車の技術が応用されています。
しかし、住宅用の制振装置においてはメンテナンスフリーが必要不可欠なため、長寿命・高耐久のテフロン系特殊構造オイルシールを採用しています。
※保管期間「半永久」の長寿命
※使用環境温度-20~80℃

8.空気室
フルストロークしても異物・傷がオイルシールに達しないような工夫が施されています。そのため、吹付け充填系の断熱材に埋め込んでも問題なく作動します。

9.シャフト
揺れ(衝撃)の際にシャフトが伸び縮みして減衰力を発揮します。

10.ビス
文化財の改修工事にも使用される、特殊素材のビスを改良。
錆びず衝撃から耐えられるためにより強く、そして確実に施工法を上げるため下穴無しで容易にねじ込め、木割れの生じない仕様となっています。

11.ブラケット【高強度・高張力鋼(ハイテン)】
自動車技術と共に進化した軽量・高強度の素材を採用、穴の位置、径を高精度化することで揺れの伝達効率を上げていきます。